外観田園地帯にあるM邸。奥様の希望どおり、モダンすぎない、周囲と調和する家になっている。リビングご主人のHさん38 歳、奥様のMさん39歳、長女のHちゃん2 歳がくつろぐ広いリビング。奥の和室の掘りごたつのみ既製品で、座卓、リビングのテーブルはパルホームに作成してもらった。3種類を組み合わせれば20人程度着席可能。キッチンキッチンの奥に食品庫兼食器収納できるユーティリティを配した。「ごちゃごちゃと物が出ているのが好きではないので」と奥様。勝手口もあり、主婦にとっては何かと便利。子供部屋子供室は2階の南向きに配置。将来真ん中で区切れるような間取りに。寝室和室の出入り口やリビング階段には手すり、人感センサーを配置した。また標準より高めの位置のコンセント、低めの位置のスイッチ、段差の位置などは「妊婦生活にも快適です」と奥様。音楽室アップライトピアノと電子ピアノのある1階の音楽室。書斎ご夫妻ともに仕事を持ち帰ることもあり、2階の洋室は仲良く仕事部屋として使っている。玄関ひいおじい様ゆずりの庭木は一部残し、移植して伝統を受け継いだ。みんなで家をつくりたくて、玄関などのセメント部分は家族で協力して塗った。和室リビングと和室を仕切る3枚扉は閉めれば冷暖房効率アップ。扉の前は戸を閉めても腰を掛けられるような幅のサイズにし、1枚板で作成した。さらに、段差を利用し奥行きたっぷりの引き出しを3つ造り付けている。和室和室の奥に造り付けた、季節を彩る花台として使用している飾り棚。ご両親が泊まるときも和室を利用。玄関家族用の玄関は駐車場に隣接し、雨の日でも便利。勝手口の外と洗面所から出られる洗濯干場も屋根があり、外の空間も有効に活用。表玄関も含め、出入り口は合計4ヵ所設けた。ウォークインクローゼット2階の寝室と、隣接するウォークインクローゼット。たっぷりと広いウォークインクローゼットは2棹の衣装箪笥、ボックス収納、ハンガー収納、そして棚収納と4種類で衣類を管理。家の総面積の2割が収納にあてられているからすっきり住める。お施主様&設計士のコメント田園の自然と調和する高齢者にも妊婦にも優しい4世代の家結婚後、「できるだけ早く新居を」と考えていたM様ご夫妻。90代の祖父母がまだ元気なうちに、「4世代が集まれる家が欲しくて」とご主人。1年で20社以上の見学会に出向きました。実は敷地には困難な条件が。ご主人の実家の隣にある元段々畑で、高低差がありました。そして、ひいおじい様の趣味であり、受け継いだお父様が大切に管理している庭木が……。パルホームとのご縁は、見学会に3回足を運んだことから。「千々松社長はこちらが心配になるくらい営業しないんです(笑)」と奥様。営業トークの代わりに、ご夫妻が納得できない点には、目の前でパソコンを操作して、間取りを変更、一長一短ある中から何を選ぶか一緒に検討。身内や友人へのアドバイスのような親切さでした。「ご希望をすべてメモし、聞き逃しがないか、矛盾がないか確認します」という千々松社長。拝見した打ち合わせ書は8㎝ほどの厚さになっていました。〝家族の歴史の象徴だから残したい〟とのこだわりから、多数の庭木の移動や伐採の選定で、完成した設計図を2度も変更しました。「大変なご負担なのに嫌な顔もせず対応していただいて」と、ご夫妻が感謝すれば、「大まかな整地はご主人のお父様がコツコツとユンボでなさり、建築中はお母様が職人へ1日2回のお茶をご用意くださり、ご家族皆様で建てた家です(笑)」と千々松社長。8月には第二子誕生のご予定があります。高齢者に配慮した設計はどんな世代にも暮らしやすい家だとご夫妻は実感しています。