外観「いろいろな家を見てイメージを固めた」という外観は、黒と木目調のスタイリッシュな組み合わせ。片流れの屋根には5.4kWの太陽光発電システムを搭載している。リビング勾配天井は杉、床には桧(ひのき)の無垢材を施し、木の温もりに包まれたS様宅のリビングダイニング。キッチンから全体が見渡せるように部屋を配置している。リビングの収納内部(写真中央)にはコンセントを設け、Wi-Fiのルーターや配線を隠した。こうしたディテールは完成現場見学会が参考になったという。リビング・ダイニングリビングの掃き出し窓を2.6m幅にしたことで、光が届きにくい平家のデメリットをクリア。ご主人は「図面を見ながら自分の頭の中で家を歩き回ってみると、何が必要で何がいらないか、だんだんと分かってきました」という。それぞれの部屋とつながるドアは、お子様の安全面に配慮して、ゆっくり閉まる機能がついたものを選んだ。ダイニング和室の扉は3枚引き込み戸。全開すれば、LDKと続いて一体感がでる。テレビの背後に施したエコカラットの効果で調湿性はもちろんのこと、「アパートに住んでいた頃より、犬のニオイが気になりません」とご夫妻。寝室愛犬が出入りするため、主寝室にもエコカラットを施した。シックな色合いはインテリアとしても部屋のアクセントに。併設したウォークインクローゼットは3畳の広さだ。子供部屋子ども部屋は天井にアクセントクロスを使って遊び心をプラス。「2階にあると子どもの独立後は使わなくなると聞きますが、リビングに接しているので多目的に使えそう」と奥様。玄関玄関横の土間収納は、玄関に靴が散らからないよう、ホールからも出入りが可能なつくりに。玄関の出入口戸は大きな荷物を持っているときなどに便利なように、リモコンキータイプの引き戸を採用した。和室(左)裏庭の景色が座っても見られるようにと、大きめの腰高窓を設けた和室。温かみのあるクロスで、上質な空間を演出している。キッチン(右)キッチンは室内建具の色に合わせて木目調のタイプをセレクト。奥には玄関や洗面脱衣室にもアクセスしやすいように引き戸を設けた。サニタリー(左)清潔感あふれる洗面脱衣室。勝手口の先にある屋根と壁を波板でつくった倉庫「差し掛け倉庫」は、降雨時も洗濯物を干せて便利だ。玄関(右)エコカラットを施した玄関ホールは雑貨や写真を飾れるニッチもポイント。写真中央の扉はキッチン、左の扉は洗面脱衣室へと続き、家事動線もスムーズ。ウッドデッキ(左)リビングから続くウッドデッキはバーベキューやお子様のプールなど、用途多様。エコ対策として、夏の高い位置にある太陽の光が直接入らないように、庇が長めに出されている。ウォークインクローゼット(右)お施主様&設計士のコメント一緒にくつろぎたいからリビングは広く、個室は狭く最大3・5メートルを超える天井高。勾配天井と床に無垢材を施し、ナチュラルで開放感あふれるリビングダイニングにS様ご夫妻の笑い声が響きます。「アパートの家賃を払い続けるのももったいないし、すぐにでもマイホームを建てたかった」と話すご夫妻が、ビルダーであるパルホームを訪問したのは、結婚式を挙げた一週間後のこと。アットホームな雰囲気と無垢材を使った温かみのある家づくりに惹かれて、パルホームに決めたと言います。平家を考えていたため、予算内で広めの土地を見つけるのに時間を要しましたが、パルホームに情報をもらいながら根気よく探しました。「土地は昼だけではなく、夜の様子も見るべきだというアドバイスにも助けられました。帰宅した住民が車を路上駐車して道をふさいでいたりと、昼とは状況が違うことがあるからです」と奥様。土地が決まってからは早かったそうです。平家にこだわったのは〝家族のつながり〟を大切に思ってのことです。ご実家では2階に自分の部屋があったというご主人は、「1階に降りるのが面倒で自室にばかり居ました。でも、家族を持ってみるとそれは少しさみしいと思うんですよ」と振り返ります。そのため、常に家族の存在を感じられるようにと、各個室はLDKと接した配置にしました。さらに、個室は寝るだけの場所でリビングで過ごして欲しいからと、子ども部屋は各4・5畳とコンパクトなつくりに。家の中心に配置されたLDKは、勾配天井が開放的な空間を演出。さらに「家全体に一体感を出したくて、トイレ以外のドアは開けっ放しにできる引き戸にしたんです」という奥様。家族が一つにつながる大きな空間ができ上がりました。愛犬への心配りも忘れてはいません。リビングダイニングの無垢の床は調湿性や断熱効果といったエコや健康面のメリットも大きいですが、「フローリングだと犬はすべってしまって歩きにくいんですよ」とご主人。傷がつきやすいものの、「僕らも木の風合いに癒されていますし、傷もかえって味が出ていいものです」と愛犬が元気に歩き回る様子に目を細めます。お引き渡しの時期に、第一子がご誕生というおめでたいことが重なったS様ご家族。明るく広々とした新居での生活がにぎやかにスタートしました。dプラスワンアドバイスデッドスペースを利用してメモリアルコーナーにリビングのコーナーに犬のケージを置くと決めていたのですが、上部の空間がもったいない。そこで写真や置き物が飾れる棚をつくりました。今は入籍日に購入したガジュマルを置いていますが、部屋のいいアクセントになっています(奥様)。