2021.03.07
#社長ブログ
#家づくり

いくら返せるかで計画を立てる

代表取締役|安楽晴義



毎週私の家造りにかける熱い思いを

1年かけてお伝えして行きたいと思います。


第41回  3月1日


ここで差がつく資金繰りのカラクリ


いくら返せるかで計画を立てる


では、資金計画に関してご説明していきましょう。

いよいよここからが本格的なスタートです。

あなたの家造り計画書と照らし合わせて、

ご夫婦や、場合によっては

ご両親と一緒に

しっかりと資金計画を立ててください。


ご存じの通り、

住宅ルーンは2年や3年で

返済できるものではありません。

短くても20年、

長ければ35年間も

「借金」

とお付き合いしなければならないのです。


不況と言われる時代、

35年もローンを組んで、

絶対リストラされない

という保証はないはずです。


後ほど詳しくお話ししますが、

ここ数年

ボーナスカットを実施する企業も増えています。

ボーナスを充てにして

毎月の返済金額を減らす

「ボーナス払い」

を信用してローンを組めば

たちまち併用月は

苦しくなるのが目に見えています。

リストラされて、

次の職もなかなか見つからないとしたら

どうしますか?


「縁起でもないわ・・・」


確かに、縁起でもないですよね。

でも、これが現実となったら、

縁起どころの話ではありません。


以前、

公庫融資に「ゆとり返済」

というものがあったのですが、

ご存知でしょうか?


ゆとり返済とは、

お金の無い人でもたくさん借りることができ、

最初の5年間は

毎月の返済額がとても低く設定され、

5年目から急に

高くなるという支払方法です。


景気のいい頃に、

多くの人がこのゆとり返済に

飛びつきました。

実際、5年経てば給料が2割、3割と

揚がっていた時代だからです。


しかし、バブルがはじけ、

給料が下がる人たちが出始めると、

6年目からの返済の増加という

実質的な経済的プレッシャーが

家計を圧迫し、

ローンが払えない

人たちが急増したのです。


では、

一年先のことさえ予測がつかない現在、

資金計画をどのように

建てればいいのでしょうか?


結論から先に言いますと・・・

いくら借りられるかではなく、

いくら返せるかで

予算を建てる!

ということになります。


予算を決めるときの考え方は、次の2通りです。

①予算から毎月の返済額を割り出す

②毎月の返済額から予算を割り出す


あなたはどちらの考え方ですか?

まず、①の場合、

ほとんどの方が住宅ローンを利用して

家づくりをするわけですが、

その際に、

いくら借り入れができるかが

最大のポイントとなります。


1 年収

2 自己資金(親の援助も含む)

3 金属年数

4 借入時年齢

5 その他の借入額


大きくは以上の5つのポイントによって

借入額が決まりますが、

この基準に関しては、

金融機関のパンフレットなどに

記載されている表向きと、

実際の基準が異なることが多々あります。


借入金額が解れば、

そこから金利を含めた毎月の

返済額が検討できます。

金額は、

借り入れの年数や

ボーナス払いのへ売陽をするかしないかでも違ってきます。


また、

土地や建物の金額ばかりを気にして、

その他にかかる諸費用を

見落としている方が多いので気を付けましょう。


その他の諸費用とは、

住宅ローンを組んだ場合、

保証機関への保証料や火災保険料、

登記代などが有ります。

目安として約150~200万円

予算に入れておいてください。


ただし。この諸費用は、

借り入れ金融機関や借入額、

借入期間によっても変動しますので、

事前に各金融機関

完済時の総支払額を

シュミレーションしてもらうといいでしょう。


では、

②の「毎月の返済額から予算を割り出す」

という考え方はどうでしょうか?

この場合、

金利を含めた毎月の返済額×12ヶ月=年間返済額が出ます。

そこから、いくら借りるから、

何十年で返済できるかを考える方法です。

私が皆さんにお勧めしているのは、

②の毎月の返済額から

予算を割り出す考え方です。


いくら借りられるか?ではなく

いくら返せるか?

で予算を組めば、

家を建ててから無理な返済に

苦しみ事もないはずです。


そのためには、

不動産会社や住宅会社などの業者に

「我が家の住宅資金は、これだけです」と

事前に予算金額を伝えておけば、

業者も予算以上の話はしないでしょう。


また、

思っている予算よりも少し少なめに

金額を設定しておけば、

万一のときも安心です。

次の「住宅ローン金利返済早見表」を参考に

ない月返済できる額から逆算してみてください。


 今日はここまで、ちょっと長かったですが、大切なことです。

高い買い物です、しっかり検討してください。

ではまた来週 お読みいただけましたら幸せます。

                            感謝