2021.06.20
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#現場レポート

契約に関して

代表取締役|安楽晴義

毎週私の家造りにかける熱い思いを

1年かけてお伝えして行きたいと思います。


第56回  6月20日


契約から完成までの流れ


契約に関して


お打ち合わせで決定したプラン、

仕様、金額に基づいて、

請負契約の締結となります。

契約時の決定事項に基づいて

工事が進められます。

ですから、

契約内容をしっかりと確認することが大切です。


契約が済めば、

いよいよ実際に家を建てる作業に入ります。

これからは契約の内容に沿って

工事が進められていきます。


「仕様を変えてほしい」

「こんなはずじゃなかった・・・」


いざ作業に入った段階で、

こんな苦情や要望をおっしゃる

お客様もいるようですが、

こういったくい違いの無いように

書面で確認しあうのが契約です。


家づくりには、

間取りや設備の仕様、

仕上げ材の種類等、

実に多くの細かな取り決めが行われます。

また、

作業中に起きたトラブルに対して、

誰の責任でどう対処するのか

と言ったところまで

契約書の中には記されています。


細かな内容が記された契約書を見ると、

「難しくてよく解らないから、

 ○○さんにお任せします」

と担当者任せにしたくなります。


しかし、

最終責任は家を建てる

”あなた”

になるのですから、

わからないことはしっかりと質問をして

明確にしておきましょう。


契約書には

専門的な言葉も使われていますし、

言い回しが難しいものも有りますので、

わからない点は担当者に聞いて

教えてもらってください。


契約書をチェックするポイントは次の5つです。


ポイント1


「見積金額・仕様・別途工事をチェック!」


契約の段階では、

要望に沿った仕様になっているか、

機器やグレード、仕上げ等と

その金額をチェックしましょう。

また、

別途工事がある場合は、

その内容が明確になっているかをチェックしてください。

ブロック塀や門扉等の外構部分の工事等は

別途工事となります。

業者によっては

別途工事費を事前に説明せず、

後から請求するケースも有りますので

注意しましょう。


ポイント2


「追加・変更の対応をチェック!」


追加工事になりやすいのが電気工事です。

コンセント1個の追加工事なのに

多額の費用を請求する業者もいますので

事前の確認が必要です。

また、

仕様書に書かれた設備等の

グレードを変更する場合にも、

あなたの要望で有れば、

当然、費用は発生します。

追加・変更の内容と金額は

しっかりチェックしておきましょう。


ポイント3


「契約業者と工事業者をチェック!」


契約を結ぶのは住宅会社になりますが、

いざ工事が始まってみると、

工事を請け負っているのが

全く別の会社というケースも有ります。

見学会で職人たちの仕事ぶりや

営業マンを信用して契約をしたのに・・・

と泣きを見る可能性も有ります。

もちろん、

建築確認申請書の

「工事管理者」と「工事施工者」が

同じならば言うことはありません。

ですから、

事前に工事施工業者が

住宅会社と同じかどうかをチェックしておきましょう。

もし、

違う会社であれば、

事前に工事施工会社の

仕事ぶりも見学させてもらいましょう。


ポイント4


「契約金額と支払いスケジュールをチェック!」


本体の金額に追加工事や別途工事等、

諸費用の概算も担当者に算出してもらい、

総予算を把握しておきましょう。

契約金(手付金)は住宅会社によって違いますが、

当社の場合、

契約金に請負金額の10%を

契約金としてお預かりします。

また、

支払いスケジュールについても

把握しておいてください。

通常は「契約時」「着工時」「上棟時」「引き渡し時」の

4回に分けて支払うのが一般的です、

支払時期をしっかりチェックしておきましょう。


ポイント5


「契約当日の持ち物チェック!」


契約当日には、

契約金のほかにも契約書に貼付する

収入印紙や実印(または認印)が必要になります。

契約金は、

現金なのか振り込みなのかの確認を含め、

契約当日の段取りも事前に

担当者から聞いておきましょう。

また、

契約書には

契約のルールをまとめた

「約款」が記載されています。

トラブルが起きた時の対処方法等が記されていますが、

全て読みこなすことは無理だとしても、

住宅についてくる

保障については必ずチェックしてください。


万一、

約款なしに契約をしようとする

住宅会社だとしたら、

即刻、別の会社を探した方が賢明です。

家づくりには

予想外のトラブルが発生することも有ります。

その時になって、

「そんな契約はしていない」

と責任放棄する住宅会社も有るのです。


約款の中には、

こんなトラブルが起きた時にどうするの?

ということも記載されていなければなりません。


※建築途中に家事や車が突っ込んで来たり、

 予期せぬ事故が起きたら?

※「契約者がリストラされた」等

 家づくりを中止したくなったら?

※支払いスケジュール通りに

 お金が払えなかったら?

※住宅ローンが借りられなかったら?

※言った言わないの水掛け論になったら?


ほかにも約款の記載事項で

チェックしておきたい項目は

以下の通りですので、

必ず記載されているかをチェックしてください。


※引き渡しが遅れた場合

※瑕疵が生じた場合

※契約後に見積書のミスが発覚した場合

※契約過程での検査方法とその費用負担について

※工事を中止する場合(施主及び業者)

※工事を解約する場合(施主及び業者)

※工事内容を変更する場合

※工事期間を変更する場合

※材料の価格変動や変更に基づき

 請負金額を変更する場合

※不履行があった場合

※その他紛争が起こった場合


今日はちょっと長かったですね!

しかし大事なことです、

かならずチェックしておきましょう。


                 感謝