2021.02.28
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#家づくり

無理なローンを組んだ先には

代表取締役|安楽晴義



毎週私の家造りにかける熱い思いを

1年かけてお伝えして行きたいと思います。


第40回  2月28日


ここで差がつく資金繰りのカラクリ


無理なローンを組んだ先には


「でも、家づくりは一生に一度の買い物だから、

どうせなら無理してでも限度いっぱいでもいいのでは?」


もちろん、

最終結論はあなたとあなたのご家族が出すのですから、

私が口出しする問題ではありません。


でも、

無理なローンを組んだ先に待っているものが何なのかを

よーく考えてほしいのです。


「普通はこうですよ」

「みなさん、こうしていらっしゃいます」

「こちらにしておいた方が後悔しませんよ」


不動産会社や住宅会社の営業マンの、

こんな言葉に踊らされてはいけません!

あなたとあなたのご家族の

生活を守るのは、あなた自身なのです。


「ローンの返済額が年収の30%以内なら安心ですよ」


営業マンがこんな数字を口に出したとしても、

全く根拠のない数字です。

あくまでも単なる目安・・・ということだけのこと。

それぞれのご家族によって

ライフスタイルが違うのですから、

ローンの返済に充てられる金額だって違うはずです。


「でも、アパートの家賃と違って、

無理してでも支払ったお金は、

将来の資産になる筈よ!」


確かにバブル期のような、

好景気の時代でしたら、

家も土地も資産と言えました。

でも、

今は100年に一度のデフレの時代です。

この先も当分、

土地の値上がりなど期待もできないのですから・・・


ここで

実例として私の経験をお話しします。

私は景気のいい頃に、

土地と建物を合わせて3500万円で購入しました。

このまま土地が上がれば、

10年後には4000万円にも

5000万円にもなるはず・・・だったのです。


ところが、デフレの時代を迎え

景気が悪くなり、

今では3500万円の土地と建物が

2500万円の価値しかないのです。


わずか10数年で1000万円のお金を

ドブに捨てたようなものです。

お恥ずかしい話ですが、

家づくりのプロである私ですら、

こんな失敗をしてしまっているのです。


「でも、こんな時代だから家を建てたほうがいいって言いましたね?」


そうです。

不景気な時代だからこそ、

家を建てるべきです。

今までお話ししてきたように、

特に子育て中のご家庭には、

家を建てることをお勧めします。


私がここで言いたいのは、

あくまでも借りられる金額で

住宅ローンを組むのではなく、

返せる額で組むということです。


家や土地は試算ではなく、

『生活財産』だと考えてください。

資産とは、

お金を生み出すものです。

土地を買って駐車場として貸したとか、

家を買って借家にした。

これなら立派な資産です。


でも、自分たちが住む家や土地は、

家族の幸せを生み出しますが、

お金は生み出さないのです。


無理な資産計画を立てれば、

家族の幸せはどんどん遠くなってしまいます。

くれぐれも、

「何のために家を建てるのか?」

ということを忘れないでほしいのです。


今日はここまで。

『ローン返済額が年収の30%以内なら大丈夫』

営業マンのこんな言葉には何の根拠もありません

住宅は生活財産であり『資産』ではありません


今日も読んでいただけまして有難うございます。


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